歯の神経を取ったのに、まだ痛む。 その原因を、前ブログ記事(噛むと痛い… #3)にて解説いたしました。 今回は、歯の神経を取って、噛んだ時の痛みが改善する場合と、しない場合、 それぞれの理由について解説をしたいと思います。 虫歯が進行してしまうと、歯の中にある歯髄に感染をします。 なので、抜髄(歯髄を取る)をしなくてはいけなくなってしまうのですが、 この感染や炎症が歯の外、つまり歯根膜や顎の骨の中まで広がってしまうことがあります。 すると、「キーンと染みる痛み」だけでなく、「噛むと痛む」という症状が出てきます。
抜髄(感染根管治療)によって、噛んだ時の痛みが改善するケース、 それは、根の中をキレイに消毒することによって、感染のコントロールが良好になり 根の外にまで広がった細菌や炎症を、除去することができた場合です。 完全に細菌を除去することができなかったとしても、自己免疫能力が抑え込める程度まで 細菌を減らすことができれば、後は自己免疫機能が細菌を除去してくれることもあります。 感染や炎症によってダメージを受けた歯根膜や歯槽骨も、細菌が除去されると 自然治癒力によって修復されていきます。 しかし、歯の根の中(根管)というのは複雑な形態をしていて、 いくら精密に治療をしても、感染のコントロールが適わないこともあります。 その場合は、歯根端切除術(根の先を外科的に切り取る処置)と言って 根管の中からではなく、歯の外から外科的に感染のコントロールを試みる場合もあります。 もしも、感染によって引き起こされた炎症が痛みの原因となっているならば 細菌を除去すれば、痛みが改善するはずです。 しかし、「噛むと痛い… #1」に記載した通り 痛みの原因が「炎症だけ」とは限りません。 この後に続く記事で、「炎症以外の痛み」について解説をしたいと思います。 原因不明の痛みや、治療しても改善しない痛みにお困りの場合は 当院までご相談ください。 あんどう歯科口腔外科:www.ando-pain.jp #非歯原性歯痛 #原因不明の痛み #神経障害性疼痛 #口腔顔面痛 #口腔内科 #あんどう歯科口腔外科 #nonodontogenicpain #orofacialpain #舌痛症 #YouTubeチャンネル #安藤彰啓
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